2015年1月の記事一覧

「任意整理」とは私的な債務整理手続き

「任意整理」とは、このままだと借金返済が厳しくなりかねないときに、司法書士や弁護士に間に入ってもらって(任意)、債権者(貸金業者が多い)と「利息の免除」などなど、月々の返済金額の見直しの交渉をして、両者の合意でもって成立する私的な債務整理の手続きです。

すべての債務整理の手続きの中で、最もよく利用される債務整理の手続きといわれています。

「個人再生」や「自己破産」とは違って裁判所の介入がまったくありません。当事者間の交渉、話し合いのみで借金問題を解決する方法ですから、当事者を拘束する取り決めなどは基本的にありません。

だから、相手方の提案にも拘束されることはありませんし、最終的には交渉決裂することだってあるわけです。また「任意整理」の対象となる借金額にも特に制限はありません。金額が幾らでも「任意整理」することが可能です。

借金額が100万円であろうと、1000万円であろうと、5000万円であろうと、その借金で生活が苦しくてこれからの行く末がとっても不安でしょうがないということであれば「任意整理」をすることは可能であり、そうすべきです。

ただ、忘れてはいけないのが「任意整理」はあくまで借金の減額であり借金がなくなるわけではありません。それ以降は減額されたとはいえ金額を返済していかなければならないのです。

しかも3~5年の範囲で借金を完済しなければなりません。だから、そのための継続的に返済し続けられる収入源を持っていなければそもそもお話になりません。

「任意整理」の特徴

ところで「任意整理」は元本自体の減額の可能性はほとんどありません。これまで遅滞していた利息とこれから発生するであろう利息、この両方をカットすることが交渉の末「任意整理」で目指す目標です。

ひょっとしたら、元本の減額がないなら「任意整理」って大したことないな、と思う人もいるかもしれませんが、普通の人にとってなじみ深い消費者金融や銀行のカードローン、クレジッドカードからの借金は、なんたって年利10~18%の高金利の借金であり、それを対象とするならば「任意整理」は効果てきめんです。だから、そうバカにしたものではありません。

それから「任意整理」が当事者間でのみ解決策がきまる私的な債務整理手続きであるがゆえに、この効果はその当事者間でのみ効果を及ぼしことになります。この点「個人再生」や「自己破産」とは違います。これらは「個人再生」「自己破産」を希望する人に関わっている全ての債権債務にもれなく平等に影響を及ぼします。

この「任意整理」を進めていくにあたって、冒頭に述べている通り、その任を弁護士や司法書士に依頼するかどうかは任意ですが、相手方との交渉事なので、それに長けた専門家に依頼するのが普通です。

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