2016年4月の記事一覧

弁護士、司法書士のベースとなる職務

「弁護士」の仕事って何をやるの?「司法書士」の仕事って何をやるの?と尋ねると・・・・

一般的によく言われているのは下記の業務です。

〇「弁護士」は、あなたの身の回りで関わった事件やトラブルについて法的なアドバイスをし、ときには代理人として相手方と交渉を行うなどで法律であなたを守る、あなたの基本的人権を守ることを使命とする人です。

〇「司法書士」は、個人や企業などの依頼により、法律に関する書類作成や法律上の手続きを代行する職務を担っています。そのなかで最も重要な業務は登記申請です。土地や建物の登記は不動産登記、会社の登記は法人登記といいます。

債務整理における両者の職務上の違い

そういったなか、債務整理に限って両者の業務の差を見てみましょう。

借金を整理する方法としては、借金を減額するか、借金を帳消しにするか、のどちらかです。

このいずれかにしても、相手方である債権者との交渉が必要な場合、あるいは裁判所に対する対応等々で、その道の専門家を代理人に立てた方が物事はスムーズに運ぶことは良くあることです。

そういった意味で、債務整理を希望する場合、弁護士、または司法書士を選任してお願いするのがほとんどです。

まず、「弁護士」はすべての法律業務を扱える資格を持っています。だから債務整理に関しても特にあれができないとか、これができないとか、そういったことはありません。金額の制限もありません。もちろん裁判における訴訟上の代理人も務めることができます。

それに対して、「司法書士」は先に述べたように弁護士を補完する登記や供託などの書類作成が主たる業務となっていましたが、世の中に債務整理に関係する案件が増えても、弁護士だけでは賄いきれなくなったので、債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)を考えている人に対して、司法書士も一定の限度内で相談、関係書類の作成、和解交渉、協議に携わることができるようになったのです。ただ、原則として訴訟上の代理人になることはできません。

その一定の限度内というのが140万円という金額です。

基本的には、司法書士が携わる債務整理の案件は140万円以下の案件です。140万円を超える案件の場合は司法書士に依頼することはできません。これは過払い金でも同じで、任意整理等で過払い金返還請求で140万円を超えそうな場合は、弁護士が携わることになります。

さきに、司法書士は訴訟上の代理人になることはできないといいましたが、法務省の研修を受けた「認定司法書士」の資格者であれば、140万円の範囲内で、しかも簡易裁判所での訴訟上の代理人であればできるとされています。

もっとも、この140万円という金額は「総額」という意味ではなく、例えばA社からの借金が120万円、B社からの借金が100万円の場合、総額が140万円を超えているとしても、個々の借金額が140万円以内であれば携わることができます。

じゃあ~、債務整理の案件が140万円以下の場合、弁護士、司法書士、どちらに依頼した方がいいかということになりますが、昔から司法書士の方が費用が安いといわれています。このことは今でも一応は当てハマります。

結局、債務整理が得手不得手で決めるのが肝心

ただ、今の弁護士も無料相談等を売りにしている事務所も結構増えてきているので、費用的にはあまり変わらなくなってきました。

思うに、司法書士が訴訟上の代理人となってやった簡易訴訟で決着がつかなかった場合、依頼案件が140万円以下でも、上級審では司法書士がその案件に訴訟上の代理人として携わることができないことになるので、新たに弁護士を探して依頼しなければならないとか、その他司法書士に依頼した場合、色んな不便が出てくることがあります。

だから、そういった費用対効果の面から見て弁護士に依頼した方がいいのではないかと思います。

ただ、一言弁護士と言っても債務整理に対して得手不得手がどうしてもあるし、司法書士であっても債務整理を非常に得意としているしている人もいます。もちろん、これまで述べた通り、後者の場合は任務の範囲に制限がありますが・・・・

だから、得手不得手を基準にどちらに依頼するかを決めればいいと思います。

弁護士と司法書士